【睡眠負債が招くヤバイ現実】
「睡眠」は、健康・ダイエットの要素の1つとして、とても重要なものなのですが、
「食事」や「運動」に比べると、
非常になおざりにされてしまっているものです。
睡眠不足によって、失われるものはいくつかあります。
まずは、「仕事の効率」です。
これは言わずもがなですよね?
睡眠が不足すると、日中に眠くなってしまい、
明らかに仕事のパフォーマンスは低下します。
しかし、それだけではありません。
何よりも、健康・ダイエットに対する影響は深刻です。
睡眠中は身体の中で様々なホルモンが分泌され、
起きている間に傷ついた細胞の修復や疲労の回復、身体の成長などが行われています。
しかし、睡眠不足なると、
食欲増進ホルモンである「グレリン」が増加し、
食欲抑制効果のある「レプチン」が減少することがわかっています。
これによって空腹を感じさせ、
食事の量が満たされているにも関わらず、さらに飲食を促すため、
太りやすくなってしまうのです。
そして太ることで、喉の回りについた脂肪が寝るときに気道を狭め、
呼吸を一時的に止めてしまうのです。
いわゆる「睡眠時無呼吸症候群」
を引き起こします。
また、ホルモンの乱れは、
インスリン低下による糖尿病、ガンなどの
恐ろしい病気を引き起こします。
更には、心筋梗塞・脳梗塞を引き起こし、
最悪「死」につながる可能性もあります。
睡眠不足が招くのは身体に対してだけではありません。
精神にも大きく影響します。
睡眠不足は、老若に関係なく脳の自己破壊を引き起こし、
うつ病やアルツハイマー認知症に繋がります。
そこまで行かないとしても、
クリエイティブな思考ができなくなり、
論理的思考も低下します。
さらにセルフイメージも低下してしまうのです。
ちなみに、セルフイメージと睡眠時間とは比例している、
という結果が出ています。
さらに、このような身体や精神への影響は、
個人の社会的活動へも影響していきます。
身体や精神への影響は仕事やコミュニケーション能力の低下を招き、
人間関係にも悪影響が出るのです。
そして、人間関係が悪くなれば、当然仕事のチャンスもなくなり、
あなたの未来までも奪われます。
社会的にも大きな問題になっています。
ある学校では、あまりにも生徒たちの遅刻が多いため、
登校時間を9時から10時に遅らせたところもあります。
ある高校生は、全日制の高校に通っていたのですが、
朝起きることができないため、定時制の学校に転入した人もいます。
極めつけは、なんと、親に水をかけてもらわないと起きられないという人もいます。
このように、睡眠不足はありとあらゆることに悪影響をもたらします。
決して軽く考えていい問題ではないのです。
では、次回はこの睡眠不足をどうしたら解消できるのか、
その方法について、お話します。