意外と知らない睡眠のスゴイ効果~睡眠3

【意外と知らない睡眠のスゴイ効果】

ダイエットや健康の重要なファクターだけど、
何気に見逃されがちなもの

「睡眠」

この「睡眠」非常に奥が深く、

動物の睡眠では主に前者、
「身体の成長と修復」
が占める役割が大きい一方、

人間の睡眠では、前者も加えて後者
「高度な情報処理機構」
の役割もある、ということです。

では、今回は、「高度な情報処理機構」について考えてみましょう。

人間は、自分ではあまり意識できませんが、無意識上では
膨大な「情報」を受け取っています。

  • 目に見えるもの
  • 耳に聞こえるもの
  • 触ったもの
  • 匂い
  • 舌で味わったもの
    を始めとした、五感からくる情報だけではなく、

  • 場の雰囲気

  • 電磁波
    等々

様々なものを受け取っています。

更に、そもそも人間は、
視覚としては、380nm-750nm
聴覚としても、20Hz-15000Hz・20000Hz
という範囲しか感知することができません。

しかし、感知はできなくても、
情報としては、受け取っているわけです。

また、
僕たちは、起きているときに色々食べ物を食べていますが、
実は食べ物も消火の際に、食べ物に応じた消化酵素を作らなければならないので
食べ物も一種の「情報」と考えることができ、
膨大な量の「情報」をインプットしていることになります。

その膨大な「情報」は、脳において情報処理をする必要がありますが、
起きている最中は、動くためにも脳を使わなければなりません。

そのために、夜中の睡眠中に
日中に得た情報を処理し糧にする情報処理
を行っているのです。

では、この膨大な情報をどのように使っているかというと、
一旦取捨選択し、その後で統合してゲシュタルト(全体像)を作り上げます。

わかりやすく言うと、
「抽象化」をして、
よりシンプルで「役に立つ形」に構築し直しているわけです。

しかし、この「抽象化」をしているということは、
言語化はどんどん難しくなります。

例えばサッカーのリフティング練習をする時、

  • サッカーボールの大きさ・色・形・重さ
  • ボールの回転速度・落ちてくる角度とスピード
  • 蹴る角度・強さ・タイミング
  • その日の温度・湿度
  • 自分のコンディション
  • 地面のコンディション
  • 上半身・下半身それぞれの筋肉の使い方
    などなど

無数の要素を何度も施行をすることで、
脳は膨大な量のデータを取っています。

これらの膨大なデータを元に情報処理された
「リフティング感覚」
は本人からすると、とてもシンプルな形で捉えられています。

しかし、実際は
膨大な情報を何度も処理した結果得られたものなので、
情報量が多すぎて、
スポーツ指南書などに言葉として書くことはできません。

これを本人に説明させると、
かの長嶋茂雄監督のような
『ヒューっときたら、パーンと打つんだよ』
みたいな返事が返ってきたりします(笑

こんなの他人がわかるわけがありませんよね。

コンサルタントのように、人と話す仕事も同様です。

様々な相手がいて、様々なシチュエーション・場所があり、
こちらがどのようなアクションをしたら相手がどのようなリアクションをするのか?
等、非常に複雑な情報のやりとりがなされています。

脳は常にそれらに対して、実験を行いデータ取りをしています。

もちろん、腕の良い職人・料理人などいわゆるプロ、と呼ばれる人たちも
みんなそうなのです。

このように、起きている間に様々な「情報」を受け取り、
その情報を寝ている間にしっかりと処理することで、
どんな本でも記載することができない
抽象度の高い、言語化のむずかしい視点を手に入れることができます。

そして、一旦手に入れたそれらを
使う時には、その都度、必要な分を引き出すことで日々に役立てて
僕らは生きています。

しかし、それも「睡眠」が十分でないと、
その情報処理が疎かになり、役立たせることができません。

次回は、情報処理が疎かになってしまうパターンについて、
説明します。

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