【妥当でない「ゴール設定」のワケ】
自分の願望を実現するとき、
メソッドを実施する以前に「ゴール設定」というものが重要になります。
そして、それは妥当でない「ゴール設定」である可能性があります。
なぜ妥当でない「ゴール設定」をしてしまうのでしょうか?
世の中のほとんどの人たちは、
その人のゴール設定として相応しくないものを、
「自分の望み」
だと勘違いしています。
その「勘違いゴール」というものは、
「他人」「大人」「メディア」の設定したものです。
特に子どもたちは、ある程度の年齢になっていくと、
『”公務員は安泰だ”とよく聞くから公務員になりたい』
『両親から”いい大学でていい会社に入りなさい”
と言われてるから、とりあえずいい大学に入りたい』
と目標を言う人が増えてきます。
(さすがに、昔よりは少なくなってきましたが、
いまだに大多数はそんな感じです。)
これらは、自分の「ゴール設定」の中に、
「他人の意図」を混ぜてしまっっているわけです。
……まあ、これはよく言われる話なので、
『自分は大丈夫!』
と安易に思ってしまう人も多いんですが、
実のところ、話はなかなかに厄介です。
人の考え方・思考形態というものは、その人自身が、
『こういう考え方を持とう!』
と思って設定しているのではなく、
ほぼすべて、
「過去の経験」
による情報から自動的にできあがったものなのです。
そして、その「過去の経験」の多くは、
幼少期の記憶です。
人間では、大体6歳ぐらいまでの経験が
今の自分の人格を形成します。
そして、その人格というものは、
普段意識している顕在意識ではなく、
意識していない「潜在意識」の領域に形成されているのです。
人の意識は
自覚できる意識(顕在意識)と、
自覚できない意識(潜在意識)の
2つの領域で構成されています。
潜在意識は「無意識」とも呼ばれ
顕在意識でらは、見ることも確認することもできず、
文字通り、「無いもの」
として認識されます。
つまり、認識しようと思っても認識できないのです。
しかも、影響力は顕在意識よりもはるかに大きく、
顕在意識での思考や、
何かを経験した時に自分の中に生まれる感情的な反応など、
そういったものをすべて「支配」しています。
普段無意識で行っている
心臓を鼓動させたり、呼吸をしたりなど、生命活動にとって欠かせないことも
コントロールしています。
姿は見えないけど、
支配力、影響力は絶大なのです。
そのため、非常に厄介です。
だから、あなたが、
『△△になりたい!』
『○○が欲しい!』
というゴールを思い描いても、
ほとんどの場合、自分では気づかないうちに、
過去の経験の中で、
誰ともしれない「他人」の意図を刷り込まれた結果、
出てきた考え、ということになります。
人は、
「自分の意志で全てを決めている」
と思いながら、自分でも気づかない内に、
どこかの誰かの影響を受けて物事を決めているのです。
これは、
「洗脳」
もしくは
「見えない束縛」
とも言えますよね?
多くの場合、
「見えない束縛」に捕まり、
「妥当でないゴール」を設定してしまう
ということが起こってしまいます。
逆に言えば、
妥当な「ゴール設定」さえできれば、
自分の願望を叶えることは、割と簡単です。
なぜなら、自分が本当に叶えたい望みならば、
「モチベーション」に関わらず行動するし、
メソッドにしても、誰が自分で
見つけてきてしまうからです。
では、
妥当な「ゴール設定」とはどうしたら見つかるものなのでしょうか?
次回は、妥当な「ゴール設定」についての話をします。