病院では治療行為をしていない!?~病院1

【病院では治療行為をしていない!?現実】

以前、「病気」についてお話しました。

「病気」とは、医学的には一応定義はあるものの、
そもそも認識に”個人差”があります。

また、文化や社会などによって、
「病気」とみなされなかったり、みなされたりします。

そのため、「治す」必要のない「病気」までも「病気」とみなされる
という現象も発生しています。

では、仮に「病気」を「本人の身体的・精神的苦痛を持っている状態」だとして
「病気」を「治す」とは一体どういうことでしょうか?

一般的に多くの人が病院で受けている、あるいは受けたと”思っている”
病気を「治す」という行為は

今自分が感じている身体的・精神的苦痛

例えば、熱が高い、頭が痛い、腹が痛い、めまいがする等

を除去し、苦痛を感じることなく生活を送れるようになる状態
にすることです。

例えば、あなたが急に発熱して、病院に行ったとします。

医師はあなたを診察し、解熱剤の処方箋を与え、
あなたは薬局で薬を受け取り、服用します。

そして解熱剤が効いて熱が下がりました。

めでたしめでたし。

これが病院でやっていることです。

しかし、これでは、本当の「治す」とは言えません。

なぜなら、「病気」の「原因」まで踏み込んでいないからです。

「治す」という行為は

・病気の「原因」を明らかにする
・その治療によって病気の「原因」を取り除く
・患者が完全に病院に行く必要がなくなる状態にする

ということです。

そうではないと厳密には「治す」という言葉は使えません。

一般的に多く病院で受けている「治す」というのは、
あなたの病気を治したのではなく、
「熱を下げることにのみ成功した」だけ

だということです。

もちろん、熱を下げることに成功すること自体は無意味ではありません。

しかし、これは病気を治すことに成功したのではなく、
発熱という苦痛を除去しただけに過ぎません。

このように病気を根本的に治すのではなく、
さまざまな症状だけを改善することを主題とした治療のことを
「対症療法」と言います。

言葉は悪いですが、
このその場しのぎ的ともいえる対症療法が、
多くの病院で行われている治療行為なのです。

あなたも心当たりはありませんか?

現代西洋医学における治療行為の根幹は「対症療法」だと断言できます。

そもそも西洋医学は「解剖の医学」です。

戦争や感染症の流行が起こる度に西洋医学は進歩していきました。

解剖による研究で、外傷や感染症を治すことを目的としたため、
外からの原因(怪我・感染症)の対処(手術・抗生物質の投与)には強いのですが、
人間の内側から起こってくるものには弱いです。

一方、対称の医学とされている東洋医学では、
科学が発展しておらず、細部を観察する道具が無いので、
解剖をしても良く分からなかったため
人間を観察することに徹してきました。

特にツボや鍼は観察の結果の賜物であり、
漢方薬は様々な症状に試され淘汰された結果、
決まっていきました。

気が遠くなるような年月をかけ、発達してきたのです。

東洋医学は、人間の内部環境を整えるのに強くなったのです。

さて、では「原因」まで踏み込んでいない
いわゆる一般の「治す」という行為、
どんな問題があるのでしょうか?

それについては次回、解説します。