人は何故太るのか?

※写真は、「酒彩蕎麦 初代 」のそば

 

【ダイエットがうまくいかない人は自己管理が出来ていないのか?】

今回は、読者の方からいただいたご質問について
回答していこうと思います。

Yさんからの質問です。

 

 

 

私の周りにいる、太ったことのない美意識が高い方々は、
太っている人に対して、とても冷たい印象を持っていることがあって、
(ひとことでいえば、自己管理ができていないから的な決めつけをしている)
それだけなのか? 本当にそうなのか?
と思いつつ、反論できないでいる状態です

 

 

Yさん、お返事ありがとうございます^^

 

今回は、音声でも回答しています。

「人は何故太るのか?」

確かに、
自己管理が出来ていない、
というのも1つの原因ではあると思います。

アメリカですと、
太っている=自己管理の欠如
って、みなされますからね。。。

でも、もちろん、それだけではありません。

根本的な理由としては、
「環境の違い」
であると言えます。

その「環境」には大きく分けて3つあります。
1.幼少期
2.成長期以降
3.歴史的・社会的なもの

1.幼少期

例えば、
親が太っている家庭の場合、
その子供も太る可能性は高いです。

こんなデータがあります。

 

両親ともに肥満でない場合の子供の肥満発生率は10%。
一方の両親が肥満である場合の子供の肥満発生率は50%
両親ともに肥満である場合の子供の肥満発生率は80%

 
http://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~hoken/04syokuseikatu/diet/diet-josiki/iden.html

これらは、その家庭の「生活環境」が影響しています。

親がジャンクフード好きで、
外食でもよくジャンクフードを食べているなら、
子供もよく食べるようになりますよね?

特に赤ちゃん~幼少期は、
近くにいる人の真似をして育っていくので
その頃の影響はとても大きいです。

ご質問にでてきた
「太ったことのない美意識が高い方々」
は親、特に母親の美意識が高い可能性があります。

また、その「環境の違い」というものは、
「生まれる前」の環境、
というものもあります。

それは、健康に詳しい方ならご存知かもしれませんが、
「肥満遺伝子」
というものが影響しています。

つまり、生まれる前から
「太りやすい」
かどうかが決まっちゃう、ということです。

特に、
妊娠末期の母親の食べているものは、
「太りやすさ」
にストレートに影響してきます。

ちなみに、僕の場合、
母親が僕が生まれる当日にもカツ丼食ってたり、
おばあちゃんがミルクを飲ませまくっていた
ということがあったらしいので、
昔から太っていたみたいです(笑)

2.成長期以降
しかし逆に、幼少期ではなく、
成長期以降に太ったり、
逆にやせたりするケースがあります。

よくあるダイエットに成功した方とか、
ストレスにより太ってしまった

という場合です。

これらは、簡単に言えば、
その人の現在の「環境」がどうなのか?

によって決まります。

例えば、

太っていても気にしない人たちが周りに多くいた場合、
ダイエットをしよう!

と思うでしょうか?

ダイエットに成功したい、と思っていたとしても、
周りの人は、ダイエットをすることを応援してくれるでしょうか?

さらに言えば、
ダイエットに成功したとして、
それを誉めたり、尊敬してくれるでしょうか?

逆に、
仮にモデルや芸能業界にいた場合は

「やせていて当たり前」

という世界なので、

「ダイエットせざる負えない」

という意識になるでしょう。

また、「環境」というのは、
「意識」の違いだけではなく、
そこに飛び交う「情報」も違います。

モデルや芸能業界の場合、

ダイエットをしようとするとき、
「お金」をかけて
優秀なコーチをつけることがあります。

そして、それでダイエットに成功した人は
コーチから教えてもらって
当然ダイエットに必要な知識や情報を持つことになります。

それを近くの別の人に教えたりするので、
その「環境」の中では、
ダイエットのある意味「”上質な”情報」
が飛び交うことになり、

そしてその「”上質な”情報」は、
その環境の中で「常識」となります。

ご質問に出てきた
「自己管理ができていない決めつけをしている人」
は、
「自己管理」ができる人たちが大勢いる「環境」にいて、
「自己管理」をするための「情報」を持っているからこそ、
「自己管理」が出来ているわけです。

知っているか、知らないか

という違いです。
(しかし、当然本人の努力も必要です)

3.歴史的・社会的なもの

これを説明する前に、ちょっと考えてほしいことがあります。

「ダイエット」や「自己管理」
ってことをする必要性が出てきたのは、
いつからでしょうか?

石器時代とかに、
「ダイエット」や「自己管理」
を気にしていたでしょうか?

それは多分ないですよね?

おそらくごくごく最近、
せいぜい数十年前からでしょう。

いわゆる歴史にでてくるような貴族とかなら、
かなり昔からその必要はあったかもしれませんが

いわゆる一般の人たちが意識するようになったのは、本当にごく最近のことです。

つまり、
ここ数十年で、
「ダイエット」や「自己管理」
というものを意識せざる負えない
「環境」に変わった、

ということです。

その「環境」になった理由は
・食料流通の発達
・知的・情報産業の増加
です。

簡単に言えば、

いつでもどこでも誰でも食べものに不自由しなくなって、
頭を使う仕事をする人が増えてきた

ということです。

こんな環境なら、
一部(?)の人たちが太ってしまうのは当然ですよね?

しかも、それに企業が拍車をかけます。

ダイエット業界から、どんどん新商品が開発される一方、

食料業界から、ダイエットとは真逆の食料品が開発されています。

そして、テレビでは、朝から晩までそれらのCM。

インターネットを開いても、
ちょっとダイエットの情報を検索しただけで、
ちょろちょろと広告が出てくる始末。

これで
「太るな」「やせろ」
と言う方がムチャなわけです(汗)

また、さらに現代の時代背景を考えると、
数十年前、日本が戦争をしていた影響があります。

特に、敗戦の様相が濃くなった戦争末期から、
高度経済成長期になるまでの間に
幼少期を過ごした人達。

おおよそ、60~70代の人たちは、
本当に物や食料がない時代を
幼少期に過ごしてきました。

そして、高度経済成長期になり、物や食料に不自由しなくなります。

しかし、
「1.幼少期」でも書きましたが、
幼少期の体験の影響は絶大です。

潜在意識的に
「食料がなくなること」
の恐怖を誰よりも感じているのです。

そして彼らはその恐怖のため、
子供や孫たちに、
たくさん食べさせようとするわけです。

また、今でも、僕の親は

「僕がご飯を食べない」
(そんな時もあるので)

ということに対して

「いや、食べなきゃだめだ」

過剰反応を起こします。

以上、「なぜ太るのか?」
に対して、
「環境」の観点から3つ説明させていただきました。

1.幼少期
2.成長期以降
3.歴史的・社会的なもの

細かい話をすれば、
まだまだあるんですが、
更に長くなるので。。。

ご参考にしていただければ、と思います。

ちなみに、先日ご紹介したメール講座では
「なぜ太るのか?」
に対して、色々な観点で説明しています。

栄養学的な理由
https://maroon-ex.jp/fx47538/xUZVpm

マインド的な理由
https://maroon-ex.jp/fx47538/sbTmmX

社会学的な理由
https://maroon-ex.jp/fx47538/Ty5h33

ご興味あれば、どうぞ^^

コメントを残す